北海道の英語教員今井康人の英語教育の日々 リンクはご自由にどうぞ。


by yasuhitoi
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大杉先生との出会い

 7月27日(金)に、札幌コンベンションセンターにて、セミナーが行われた。
この日は、辞書について大杉正明先生が、講演された。その後、今井が辞書の実践的な
使用について、実際に電子辞書を使いながらセミナーを行った。大杉先生は、約30年
前の貴重な英英辞典を持参され、表紙はなく、ぼろぼろと紙が落ちるような年代物のウ
ェブスターを慈しみながら、見せてくれた。英語の学びに対する深い愛情を感じた。
 前夜、札幌グランドホテルにて、夕食をとりながら、英語教育談義に花を咲かせてい
た。同僚も2名参加し、素敵な時間が流れた。大杉先生のラジオ講座のお話し、愛車
ポルシェのお話し、現在務めている清泉女子大のお話し、どのお話しにも、きらっと
光る話題が含まれていた。常に何が本質かを問いながら生きてきた先生の人柄を感じた。
ラジオやTVで訥々(とつとつ)と語る大杉節に包まれて時間は過ぎた。
 爆笑、爆笑であっという間の3時間が過ぎた。大杉先生は、「そろそろ良い時間だね」
と言う。この日は、日本対スペインのサッカーの試合だ。応援するらしい。流石、
テニスで日々自分を鍛えている。体も筋肉質で、日に焼けている。トレーニングの成果だ。
アンジェラ・アキさんを絶賛していた。一緒に番組作りをすると人間性が見えるらしい。
 我々、50代の英語教員が目指すべき60代の先生に触れた思いだ。英語を愛し、本を
愛し、音楽を愛し、ファッションやデザインを愛する。苦労もたくさんあったであろう。
苦労しているからこそ魅力が増すのだろうと思った。
 じつは僕も苦しい日々だ。全てが理想的には進まない。でも苦労があるから、人とし
ての価値が増すのだと言い聞かせている。人生は一度である。先輩方の中に、光る人材を
見つけて、目標として生きていきたいと思う。
 次回は、7月28,29日のセミナーについて書く予定。これから郵便局と銀行に行って
から、学校に行って、残りの仕事を片付け、生徒の添削を返し、講習(補習)の準備を
する。暑い夏だが充実している。
 では、また。
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by yasuhitoi | 2012-07-31 08:21 | 英語教育 | Trackback | Comments(4)

夏休み

 4日間の「北大講習」が終了。33名が、休むことなく参加してくれた。次回は、難関大
講習とセンター講習が、2コマ連続で、午前中に入る。きっと暑いだろうなあと思いながら
も、参加した生徒が来て良かったと心から思えるよう、教材研究を行っている。
 教科書選定の時期がほぼ終了しただろう。新課程なので、さぞかし悩んだことだろう。
新学習指導要領とかけ離れた教科書がいくつか出版され、文部科学省の検定を通っている
ことに今更ながら、驚かされる。正当な教科書を選定しなければ、将来の英語教育はどうな
るのか、日本の子どもたちにどんな英語力を付けさせたいのか見えなくなるだろう。
 以前、旺文社のPlanet blueという教科書を使った。非常に良い教科書で、使えなくなるこ
とが残念な教科書の一つだ。山口県でのセミナーに呼んでいただいたときに、会場にいた
約90名の皆さんに、この教科書を使っている先生は挙手してくださいと聞いた。その時、
2名の先生が手を挙げた。一人は、福岡県の永末先生、そして山口県の松井先生だった。
生徒の英語力を考えるとき、指導者が何をどう教えるのか、とても重要である。夏休みは、
通常よりも少し余裕がある。まとまった本を読んだり、考えたりすることで、今年の前半の
指導を振り返り、後半に繋げたいものだ。
 僕が、函館中部高校でSELHiを担当していたとき、お客さんをよくお連れしたジンガロと
いうお店が一時閉まることになった。市内での移転になるようだ。ここには、山岡憲史先生、
久保野雅史先生、靜哲人先生などなどに来ていただき、英語教育の未来を話したものだ。
明日、7月24日(火)の夕方6時からこのお店にお邪魔する。偶然、この日、函館にいる方は、
お出でください。
 そう言えば、今月、28,29日の札幌でのセミナーに、山梨県の八巻先生が来るという。
一年に何回か、お会いできるのは、じつに嬉しいものだ。
 人との出会いが人生を豊かにしてくれるのだろう。
 では、また。
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by yasuhitoi | 2012-07-23 07:42 | 英語教育 | Trackback | Comments(4)

山形県の変化

「山形の新庄北高校(高橋美和子先生)から『自ートレ』(基礎・応用)の採用を
いただきました!」というアルクの矢部さんからメールが来た。ありがたい限りだ。
木下さん、矢部さんはじめ、多くの人たちの協力でできた書物が、山形の高校生が
使ってくれる。「英語を自動化するトレーニング」は、知り合いの先生方からも
いろいろなご意見を頂き、感謝している。数万円のお金をかけて英語を学ぶことも、
あるかもしれないが、約1500円で英語が自分の体内に残り、使うときにその英語が
スムーズに出てくる。英語を学んで良かったな、嬉しいなという気持ちが、次の学び
に繋がっていく。本を通して、学びが広がることがとても嬉しい。
 セミナーをしながら、英語教育について一緒に考え、授業をしながら、より良い
授業方法について、みんなで模索していく。日々の苦労から、「ん、それそれ」と
いう共感が生まれる。感謝しかない。僕は、感謝しながら生きなさいと小さい頃から
言われ続けてきた。祖母にも、父からも同じ言葉をいつもかけられてきた。感謝して
生きることができれば、人生は輝いていく。
 授業の基盤は生徒への感謝であろう。教室で授業ができる幸せ。何歳になっても
僕たち教員は授業をするために教員になったことを忘れてはいけない。良い校長先
生は、日々の「教科練習」を怠らないと思う。良くプロフェッショナル〜仕事の流
儀でも、プロとは何かと問われて、様々な答えが返ってくるが、キーワードは「努力」
と「勉強」だろう。どのプロフェッショナルも努力と勉強を怠らない。そこから前
向きな解決策が生まれていく。僕にとってのプロとは、来たるべく荒波や問題を乗
り越え続けていく人だと思っている。50才の大転機から1年半が過ぎたが、まだま
だ勉強の日々だ。
 今日は6校の中学校を回って、生徒募集のお願いをして、頭を下げてきた。公立高校
では経験がなかったことだ。私学は生徒が来なければ、倒産する。だから、数字を出
したり、保護者や生徒の満足度を上げなければならない。大変な仕事である。しかし、
大変でない仕事はないのである。しっかりと生き残っていこうと良く僕はセミナーで
呼びかける。派手な仕事はいらない。地道にこつこつと毎日を大切にして、学校の仕
事を行うこと。それで良いのだ。夏休みが近い。どこかで皆さんにお会いできること
を楽しみにしている。
 では、また。
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by yasuhitoi | 2012-07-13 00:16 | 英語教育 | Trackback | Comments(7)

セミナーのお知らせ

 7月27日(金)午後2時から4時半まで、札幌コンベンションセンター207会議室にて
「授業に活かす電子辞書フォーラム in 札幌」が行われます。講師は、大杉正明先生と
僕が受け持ちます。大杉先生とは初めてご一緒しますので、じつに楽しみです。以前、
東京で聞いた講演で先生が涙ながらにお話しされたことを思い出し、感動したことを、
思い出します。今年は、秋に石川県で行われる全英連で、基調講演を行います。その前に
札幌でお聞きしてはどうでしょうか。僕は電子辞書の授業での活用法を中心に行います。
 あまり長い時間ではありませんので、忙しい先生方もお気軽にご参加ください。きっと
新しい発見があるでしょう。すでに20名以上の参加が来ています。申込みをどうぞ。
 申込みはこちらにメールしてください。ito12753@casio.co.jp
宛先は、カシオ計算機(株)札幌営業所 伊藤さん です。
 学校名、氏名、連絡先、教科を記入してくださいね。

 さて、翌日の7月28日(土)10:30〜17:30にセミナーがあります。こちらも場所は
札幌コンベンションセンターです。「使える英語を定着させる授業モデル」をテーマに
行います。僕は英語を自動化するトレーニングをお伝えします。2時間で、授業も行います。
その後、札幌国際情報高校の酒井優子先生が生徒の発話と「考える力」を引き出す授業展開
をお伝えします。その後、ついに、札幌東高校の高野龍彦先生が語彙について「ユメタン」
の使用方法をお伝えします。最後は、灘高校の木村達哉先生が授業実践例をお伝えします。
 さらに翌日の7月29日(日)には、札幌南高校の中條伸義先生がお見えになります。
なかなか発表されない中條先生の極意をご覧ください。その後、札幌旭丘高校の庄末剛先生、
その後、札幌西高校の島田民男先生が語彙増強法をお伝えします。その後、木村達哉
先生の登場です。熱い英語教育実践をお聞きください。夏休み明けの授業が楽しみになる
でしょう。
 申込みはこちら http://www.alc.co.jp/event/12/0729/

 今年の夏も英語教育の勉強をしましょう。
 よろしくお願いします。
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by yasuhitoi | 2012-07-11 01:10 | 英語教育 | Trackback | Comments(2)

受験で成功する生徒

 受験で成功する生徒には共通点がある。基礎的な問題を繰り返し解くのである。
例えば、旺文社の基礎英文問題精講を繰り返し、読み、書き、覚えてしまう。
語彙や表現を覚えてしまって、英作文でも応用できるまで、繰り返す。これが
できるだけでかなり英語力の基礎が付く。語彙も文法もマスターできる。欠点は
CDがないことだ。音声なしの語学教育は、とても辛い。音声があっての教材な
のだ。音読がとても大切だ。
 昨年の卒業生達も、読解した英文は必ず、音読していた。音読は本当に効く。
リスニングも良くなるし、何より読解が速くなる。
 教科書選択の時期だ。いろいろな教科書がある。心のこもった教科書、
えーっと思う教科書、様々だ。教員の直感が物を言う。その教員の授業イメージ
によって選ぶ教科書も違ってくるだろう。違って結構。人は皆、価値観が違う。
教員が価値観の違う人を認めることができなくてどうするのか。生徒にも、いつ
も言っている。違うから人なのだ。同じだったら、違う個体ではない。違うから
認め合う。排除しようとしてはいけない。世界に飛び出したら、どうする。
人種も言葉も文化も歴史も違う人たちが地球には沢山いる。認め合うことがいか
に重要か。教育の目的の一つだろうと僕は思う。違うから人間なのだ。違ってい
いのだ。「それで良いのだ。」バカボンのお父さんの明言でもある。それで良い
のだという言葉にいったい何人の子どもたちが救われたことだろう。大人も同じ
だ。
「あなたの存在価値?」「それで良いのだ。」
「今のあなたで良い、それで良いのだ。」とちょっと控えめな生徒に言ってあげ
たい。「生徒のために良い授業をしたい、けどなかなかできない。」
奮闘するあなたがいる。「それで良いのだ。」
僕ら教員が生徒に言ってあげなかったら、一体誰が言ってあげることができるのか。
明日から、少しだけ生徒を励まそう。魔法の言葉で。
「それで良いのだ。」
 では、また。
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by yasuhitoi | 2012-07-05 00:14 | 英語教育 | Trackback | Comments(2)

困った指導方法

 オールイングリッシュの授業に、反対する気はない。優れたオールイングリッ
シュの授業こそ、これからの日本の英語教育に必要な要素ではある。しかし、
基礎力を身につけないままで、オールイングリッシュで進めるとどうなるか。
 一つの例を上げたい。日本にもInternational schoolがある。札幌にもあって、
小学校までを過ごして、中学校から立命館慶祥中学校に入ってくる生徒がいる。
6年間、全ての科目を英語で学んでくるので、英語の能力は高い。中学生で英検
準1級に受かってしまう生徒もいる。英語での内容は多岐にわたるので、英語力
のみならず、いろいろな分野の知識も一通り持っているといえる。その生徒に
昨年授業を行った。良くできる、確かに。一生懸命に授業に取り組んでいた。性
格も素晴らしいと思う。そんな生徒が、ちらちらいるのが、今の職場である。彼
らが3年生になり、東大や京大、そして国公立の医学部を志望することが多いの
だが、英文和訳の問題で、つまずいてしまう。複雑な英文の内容を、正確に表現
するとき、豊かな日本語表現も必要なのである。そこで、和訳問題の対策をする
ことになる。また、東大の第1問の要約問題も英語での要約はすらすらとできるの
だが、日本語になると、やはり適切な漢字などの表現が必要になる。なので、日
本語の書籍もたくさん読むことを推奨するのである。読書は僕も大好きなので、
いろいろな指導が可能なのだが、複雑な英文を正確に理解するとき、生徒の発達
段階においては、なぜ、どうしてそのような日本語になるのか、解説が必要な場
合もあるのだ。
 今、北海道で起こっているのは、同じ教科書を使いながら、同じ授業を行う高
校を増やそうということらしい。自分が15年勤務し、全国にその手法を広げて
きた函館中部高校もこれからどうなっていくのか、優れた生徒が多数輩出して欲
しいと願っている。HCラウンドシステムの手法で潤沢な英語の内在化が確立し、
模試の結果も上がった。次には、OUTPUTに注目し、インタラクションのあ
る授業ができれば、ディスカッションに繋がっていくと考えている。その部分の
実践は、立命館慶祥中学校・高校で行っている。これからの英語教育は、英語を
使いながら、どのようにOutputしていき、Interactionに繋げていくかにかかって
いる。そのとき、accuracy, fluencyが重要なポイントになるだろう。
 四技能+1が今の僕のテーマである。+1は「思考」である。授業でどれくらい、
そして、どのように生徒が「思考」するかが英語学習では大切になっている。
 日曜の午後だが、今は函館で原稿の執筆をしながら、今後の英語教育に思いを
馳せている。夕方に家族で食事をして、札幌に向かう。さて、明日から放課後講習
も始まる。内容は、「和訳でマイナスされない英文読解」だ。全国の英語教員が
明日、月曜日からの授業を考えていることだろう。
 苦しいけど、頑張りましょう。僕たちが明日の若者を育てているのですから。
 では、また。
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by yasuhitoi | 2012-07-01 15:19 | 英語教育 | Trackback | Comments(2)