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京都の英語教員今井康人の英語教育の日々 リンクはご自由にどうぞ。


by yasuhitoi
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授業にプリンシプルはあるか

 白州次郎さんの著作に「プリンシプルのない日本」(新潮文庫)という本がある。最近、読んでいる本である。吉田茂首相とのやり取りも興味深い。白州さんは、ケンブリッジ大学の卒業だ。僕も2009年にケンブリッジ大学でティーチャートレーニングを受けた。終了証も手元に残っている。数百年も昔から続くパブがあり、世界的な学術発表がそこで行われた歴史もある。今も昔も学者の行動はあまり変わってはいないようだ。白州さんはBritish Englishで日米交渉にあたったが、米国側の担当者が、君の英語は素晴らしいねといわれたとき、君もケンブリッジで学べば、使えるようになると返した逸話は有名だ。明確に物事を言い放つ人物は当時少なかった。その中で、白州次郎さんは特異な存在だったかも知れない。自分の思いを正確に相手に伝える意志と能力を持つことは我々の英語教育の目標でもある。
 授業にコンセプトはあるかと問われたらどう返すだろう。
 手前みそになるが、今年の今井の授業は今までで一番充実している。生徒に必要であろう手法の向上にダイレクトに結びつく授業が展開されている。週8時間の授業で、明らかに生徒達の英語力は向上している。その手応えを感じているのだ。昨年の61名中、京大2、阪大2、神戸大6、国公立大医学部4、筑波大2等々は奇跡ではない。今までの新記録らしいが、今年はさらに上回りたい。数学、英語が強い生徒は受験で成功する。特に英語は指導方法によって、大きく変わる。問題集をただ解いて、解説をひたすら読んでも限界はある。確かに浪人すると自分で真剣に学ぶから基礎がある者は、成果が上がる。しかし、現役で合格させてあげたいものだ。

 立命館高校高3MSコースでのラインナップだ。

1 Reading 3時間 コンセプトは理解、内在化、発信(COCを軸に) Climb up 3(山口書店)
2 Writing 2時間 多くの英文に触れる (そしてSSCCを軸に) Write it right(数研出版)
3 Listening & Reading 3時間 初見英文のリスニングと速読、中文読解(分析的読み)
10 minutes reading 2,3(Z会出版) Clues to reading (数研出版)

 高3でこれくらいやれば、京大は入ります。ただし、予習・復習は欠かせません。
 ちなみに1,2は今井が担当、3は別の先生が担当しています。良く連携を保っています
 
 5月17日(日)は名古屋でセミナーです。主催はアルクです。是非、名古屋でお会いしましょう。お待ちしています。申込みはこちら。http://ndsnet.com/alc-event/20150517/
 今回は、SSCCとCOCの手法についてじっくりとお伝えします。きっと授業が変わると思います。
 では、また。
by yasuhitoi | 2015-05-06 09:11 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)