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京都の英語教員今井康人の英語教育の日々 リンクはご自由にどうぞ。


by yasuhitoi
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成績処理完了、1学期終了間近

 夏休み前のこの時期、北海道では学校祭の準備で忙しい季節。立命館高校の学校祭は10月である。来週(7月14日)から8月いっぱいは夏休みに入る。ただし、3年生を担当している僕はここから3週間の補習に入る。進学のための授業を行うのだ。大学受験で高得点を取れるだけの英語力を養成することが目標である。教材は過去の入試問題を中心に使う。その英文の学び方が重要だ。読んで、理解し、問題を解く。その時に必要な知識は、文法・語法そして語彙である。もちろん、背景知識も必要だ。さらに、英語力を伸ばすには、学んだ英語を内在化する必要がある。使えるレベルに引き上げることが大切だ。そのために、様々なタスクを行うのだが、あまり複雑ではいけない。シンプルな活動で、英文を深く理解し、音読やタスクに取り組むことで内在化を図る。そこから、(完璧な内在化でない状態だが)、発信する活動に入る。
 この発信活動が生徒の理解や内在化をさらに強固にしてくれる。発信するから内在化する場面が多々出てくるとも言える。例えば、このテーマで15分の発表をしてくれと言われたら、多くの人は、そのテーマについて、調べ、資料をよく読み、ポイントを見つけ、15分の発表につなげていくであろう。何度も資料を読みながら、理解を深め、よく考えることで、内在化され大体のガイドラインは頭の中に入るものだ。そして、いよいよ発表である。ここで、この内容を伝えるという順番に従い、冷静に伝えていくことだろう。
 発表することで、内容について深く理解し、内在化されていくだろう。たとえ、かなりの時間が経過したとしても内容については発表者の頭脳に深く刻み込まれることになる。
 言語習得はまさにこのような流れと似ている。言語を理解し、内在化し、発信する過程で、その言語を習得していく。基礎があれば、あとは、多くの言語体験を重ねる。文化や歴史の知識とともに、人としての価値観の広がりからその言語を通して、多くのことを学ぶことが出来る。
 スピード感を持って、多くの言語体験を積みながら、考え、覚え、発音し、読み、聞き、発話し、書いていく。言語の習得は時間をどのくらい使うかという視点よりもどれくらい親しんだかにかかっている。その言語を愛することは、その言語を使う人々の文化や歴史も含め、その人たちとコミュニケーションすることにつながっていく。言語習得は地道な努力の積み重ねでもあるが、未知の世界との遭遇という壮大な活動でもあるのだ。言語の先にある自分にはない世界とのつながりを作り出してくれるものでもあるのだ。
 さあ、この夏、可愛い生徒たちと壮大なドラマを作ってみてはどうだろう。
 さて、アルク主催のセミナーの講師をさせていただく。今回は仙台。是非、お越し下さい。
 感動を共有しましょう。授業方法について詳しくお伝えします。
 http://ndsnet.com/alc-event/20140809/
Commented by guest at 2014-07-13 11:54 x
こんにちは こちらも学祭間近です 一学期も僅かになりました 久々の三学期制です 夏休みは部活と講習でびっちりになりそうです 9日は東京に向かうため出席できません 残念です
Commented by yasuhitoi at 2014-07-25 21:55
guestさん、コメント、ありがとうございます。良い夏休みにしてくださいね。頑張りましょう。
by yasuhitoi | 2014-07-13 11:35 | 英語教育 | Trackback | Comments(2)