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京都の英語教員今井康人の英語教育の日々 リンクはご自由にどうぞ。


by yasuhitoi
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学校祭当日

 今日は学校祭最終日、1000人を越えるお客さんで学校の中は大騒ぎである。
中学生は、研究発表やヨサコイ踊り、高校生はクラス別パフォーマンス。30分の持ち時間を自由に
演じる。テーマを設定し、今という時代をどう生き抜くか、高校生らしい発想で表現していく。じつに多
彩だ。中学生の展示コーナーに行くと、お客さん一人一人に案内役の生徒がつきながら説明をする。
言葉遣いや態度が非常に重要になる。作品もすばらしいが、生徒の姿勢がいい。生徒はいろいろな
人と接しながら成長していく。中高一貫校の教育にはゆとりがある。6年間で教育をするという意義は
大きい。子供たちの6年の成長を見ながらの教育活動はゆとりがある。
 灘や筑駒が実績を残すのは6年間を使えることの有効性も大きいのだろう。僕が今まで経験してき
た公立高校の3年間で生徒を育てる手法に新たな勉強が加わった。僕の反省点はもっと中学校と交
流を深めておくべきだった。言い訳は忙しすぎるということもあるかもしれないが、今はブログやHPが
あるから、中学校の先生方の忙しさや考え方はかなり勉強させてもらえる。しかし、実際の生徒の様
子を見る機会は少ない。
 さて、学校祭だが、一生懸命に練習の成果を演じる生徒たちのひたむきさにいまさらながらに感動さ
せられる。昨日のバンド演奏の本番でバスドラムの一部が破損するハプニングがあった。修理に戸惑
い、時間が過ぎてしまい、お客さんのボルテージも下がってしまった。演奏はバスドラムなしで終了した。
生徒たちの涙は止まらない。これも経験。人生何がおきるかわからない。ただひたすらに全力を過ご
すのみ。苦い経験が人を育てる。ここまでの準備の中で、衝突もあり、議論もあった。すべては、本番
の一瞬のために努力を重ねる。では本番に何かあったらそれで終わりか。とんでもない。そこまでの
プロセスこそ最高の歩みなのだ。2年生のパフォーマンスは順位が着かない。でも、みんな一生懸命。
自己表現のすばらしさ。何か一つに一生懸命になれる学校際は本当に貴重である。
 ところで踊っている女子の中でひときわ上手な生徒たちに共通しているのは、英語の曲で歌詞を歌い
ながら踊っているということ。歌詞の意味やリズムを大切にすることの重要性。意味を理解するから心
がこもる。心がこもった言葉には力がある。心を込めるために語彙や文法は重要なのである。
 こつこつと学びの糧を積み上げよう。
 全国の皆さんと出会える夏に感謝します。福岡から北海道まで縦断します。今年も英語教育の改善
のために今年も頑張ります。
 7月30日札幌(アルク) 、8月2日名古屋(Z会)、3日千葉(千葉県高英研)、4,5日東京(アルク)、
 8,9日福井(県教委)、11日札幌(北海道高英研)で終了。
 7月25日から28日までは、本校の東大・京大特別講習を担当する。28日夜は東京で会議。29日に
札幌に帰ってきて、この夏を乗り切る楽しい日々の準備です。
 では、また。
by yasuhitoi | 2011-07-17 12:54 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)